二次創作文化における黙認システムの限界領域について覚書

どうもあでのいです。思いの外早めのブログ更新で自分自身ちょっと驚いております。

togetter.com

なんぞグリッドマン関係で同人誌が禁止されただされてないだが話題になってるみたいじゃないですか。
この辺の同人文化のあれこれについては以前から色々と考えてはいまして、その辺の個人的考えをまとめたもんがある程度できていたので、折角だからこの機に今回の件もある程度絡めつつブログ記事として完成させておこーやないかと思って更新した次第であります。

多くのオタクらが既に知っての通り、日本のオタク文化においてファンらによる非公式的な二次創作活動が果たす役割は極めて大きいと言えるのですが、しかしその一方で、その二次創作活動の大部分は基本的に「著作権の侵害」という違法行為に基づいて行われているという問題がある訳です。

しかしでは何故多くの二次創作者らは犯罪者としてしょっぴかれていないのかと言えば、それは著作権侵害が現在の日本の法律上親告罪として定められているからに他なりません。日本における二次創作活動の大部分は「権利保有者が訴えない」という消極的容認によって事実上黙認されている形になっている訳です。日本のオタク界における二次創作文化の大部分はこの「黙認システム」とでも呼べるようなシステムの下で発展してきたと言えます。

(ちなみに日本でもTPPの絡みで著作権侵害非親告罪化することが決定しておりますが、二次創作物は除く形での法整備が進められてはおり、この変化が二次創作文化にどう影響を与えるかは何とも言えない所です)

二次創作文化を支えるこの黙認システムですが、二次創作の自由な発展を促してきた一方で、いくつかのトラブルの元にもなっております。本記事ではこの黙認システムの問題点、ザックリ言うと黙認システムが内包する原理的な限界事例について論じてみたいと思います。

(先に言っとくと、ドン引きするくらいクソ長いので注意。付け加えたい内容が膨大に増えてって自分でも正直途中から自分で引いてた)

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理系学習マンガは誰を先生役にし、誰を生徒役にしてきたか。−NHKキズナアイ騒動をうけて

ブログの方では毎度お久しぶりのあでのいです。

さてここ数日、今をときめく大人気バーチャルyoutuberキズナアイさんがNHKノーベル賞解説番組特設サイトにて出演なさった事に対し、とある社会学者教授さんが盛大に噛みつき、それが火種となってネットの片隅を揺るがす大論争が巻き起こっているのは、皆さんもご存知の通りと思われます。

批判論点については当の教授先生がいろいろウネウネ話を捏ねている訳で、まあ詳しくは当人のweb記事を読んでもらうとして、個人的にはその中の
「女性は理系が苦手という偏見が社会にある中、それを追認するように先生役に男性、聞き手役に女性を配置させる事がジェンダーギャップ問題への意識に欠ける」
って辺りの話がちょっと気になりまして、こうして筆をとった次第。

というのも私不肖あでのい、ここ10数年くらい理系科目の高校〜大学生向け「漫画で学ぶ◯◯」系漫画にはできるだけ目を通すようにしてるので、サブカル界隈の「教師役」「生徒役」のキャラ割り当てについては割と一家言あるのです。

という訳で本記事では、ここ10年くらいの「漫画で学ぶ◯◯」系漫画において、先生役生徒役にどんなキャラクターが配置されてきたかについて紹介してってみようかなと思います。まあ「紹介してどうすんの?」という話ではあるんですが、ぶっちゃけ件の論争についてはまともに参戦するのも面倒臭いというのが正直な所でして、本記事ではあくまで実例の提示だけにとどめて、そっから何を見出すかは読者に委ねようと思います。

という訳で興味ある方は読んでって頂けると幸いです。

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