TOKIOが超絶技能者集団としてネット民から愛されるようになるまでの経緯をまとめてみた

国分太一さんご結婚おめでとうございます。えー、先日勢いに任せて書いてはいたんですが、何となく公開しないままだったのですが、折角良い機会ですのでご結婚を祝して公開してみます。


なんぞまた急に読みたくなったので、TOKIOのもとにキュゥべえが契約をもちかけにくるSSを読んで一頻り爆笑しておりました。当時も「続き書いてー!」って思ってたけど、これ長編連載化せえへんかなマジで。

それはともかく、このSS読んでて「あー、今はすっかり超絶技能集団的なネタが主流だけど、この頃の『緩いバンドサークルのオッサン達の会話』って感じのTOKIOの扱いも良いなー」と思っていたんですが、ふと「TOKIOネタのメインストリームってどの辺から入れ替わったんだろう?」と疑問に思いまして。まあ思い立ったが吉日と言いますし、ちょっくら時代をさかのぼりつつおっかけてみましょう。


2015年3月
【名作揃い】#TOKIOが解決する童話 まとめ
観測範囲で最新のTOKIOのネタまとめ。農業力工業力解決系が主流の中にちょいちょい「やってみよう」系のDASH企画があるのも面白い。既に「どのレベルから作るの?」→「こんにちは〜」が鉄板ネタとして定着している。

2015年2月
【とうらぶ】TOKIOが審神者になったようです。【#TOKIO審神者】
当然ながら「自分達で刀を作る」系のネタが基本。元々萌えキャラ擬人化ゲーなので、キャラとの絡みの笑いも多い。

2014年7月
【ざっくりまとめ】 #昔話にTOKIOが介入
この時のハッシュタグは「介入」だが、既に工業力と農業力で無理矢理解決するネタがほとんどで、この時の経験が先の「#TOKIOが解決する童話」というハッシュタグ名に活かされたと推測される。

2014年7月
扶桑「DASH島…?」
当然艦これネタ。まとめサイトで確認できる最後の2chTOKIOネタSS。キャラがDASH島に流れ着くという設定で、あくまで現実世界を基準にしてるのでTOKIOらもあんまり無茶なことはしない。

2014年6月
【SS】TOKIOのマネージャー「そろそろ本業させてあげないと……」
特に何らかアニメやゲームネタという訳でなくオリジナル。こちらは超絶技能集団ネタ。あと個人的な話だが、私自身はTwitterの単発ネタより結構こういう長めの方が好きだなと自覚。

2014年6月
#クトゥルフ神話TRPGにTOKIOがいたら
これまでと比べると「どのレベルから作るの?」→「こんにちは〜」の流れが気持ち少なめ。おそらくこの辺が定着期。人外が沢山出てくるネタなので釣ったり狩ったりなネタも多い。

2014年4月
#無双にTOKIOがいたら まとめ
「どのレベルから?」のフォーマットは既に完成してるのだが、そこから「こんにちは〜」で落とす流れがまさかのゼロ(見落としあるかも)。どうもこのタグブーム以降から上記のクトゥルフタグブームの間に発明されたようだ。

2014年4月
【職業:職人】TOKIOに世界一うまいラーメンを作ってほしいとお願いしたらwwwwwww
TOKIO「どのレベルから作るの?」まとめ
#TOKIOがまた何か作るようです
と思ったら、完全に歴史の流れが特定可能なまとめが。2014年4月27日放送の鉄腕DASH内で「世界一うまいラーメンを作る」という企画がスタート。その際にメンバー達による「どのレベルで作るの?小麦から?」の台詞が飛び出す。ネットのTOKIOネタフォーマットは基本的にこの回の放送が元ネタと考えて良いだろう。
 その次の日にはTOKIOの「どのレベルから?」大喜利が一気に盛り上がる。そしてその2日後の4月30日に(おそらく)初の「こんにちは〜!」オチが鶏ネギ(@tori_negi)氏によって生み出される。

 togetterまとめ日こそ遅かったものの、実は上記の「#無双にTOKIOがいたら」ハッシュタグが流行ったのは4月29日。つまりちょうど「どのレベルから?」フォーマットが生まれた翌日であり「こんにちは〜」オチが生まれる前日だったのだ。

2014年1月
DASH鎮守府
私の記憶ではこれがTwitter上でのTOKIOネタの元祖というイメージ。これ以降物語やゲームにTOKIOを投入するネタが爆発的に増えた印象。当然ながら「どのレベルから?」ネタは無いが、それを抜いても「TOKIOが高い工業力農業力で暴走」というネタが支配的。実は意外にもタグの初使用は2013年9月。そこから長い間放置され、何故か2014年1月2日に一気に爆発する。ここら辺のタイムラグの理由がイマイチ分からないが、ともかくTOKIO=超絶技能集団な扱いが支配的になっていったのはどうもここら辺が始まりなような気がする。

2014年1月
城島「ぐっさんこれ見て」山口「何この本……ラブライブ?」
ラブライブネタ。完全に昔の「緩いバンドサークルのオッサン達の会話」ノリで、2014年までギリギリこの雰囲気が続いていたことに正直ビックリした。当然現在の「TOKIO=超絶技能集団」ネタは皆無。というよりそちらはTwitterでの流行が先行していたようなので、この頃の2chSSはまだその影響を受けていなかった模様。

2013年12月
TOKIO幻想入り(12/23ver)
東方ネタ。「12/23ver」とあるようにこれが2度目。ここでも「農業力で開拓」ネタがある程度主流ではあるが、「気の良いおっちゃん達が異世界を探索」的なネタもかなり多く見られ、この頃が「TOKIO=超絶技能集団」黎明期なのでは、という自説に確信を強める。

2013年11月
城島「ええ感じの田舎やな」れんげ「知らない人がいるのん」
のんのんびよりネタSS。鉄腕DASHの企画で訪問、という形をとっており、あんまり無茶な展開は無し。出張DASH村なので、一応「農業に詳しい」という描写はあるが、超絶技能集団な空気とは程遠い。

2013年11月
城島「え?ゴア・マガラ?なんやそれ」
モンハンネタ。TOKIOのメンバーがモンハン世界で普通にワイワイやってるのを楽しむSSで、最近の「物語世界に介入」的とのとはかなり雰囲気が違う。こちらも超絶技能集団な空気は皆無。

2013年6月
TOKIO幻想入り
件の東方ネタ第一弾。ここまで遡ると完全に「おっちゃん達がのんびり異世界探索」がメインで「農業に詳しい」は付加要素程度。view数も1万アンダーという「ちょっと一部界隈で楽しまれただけ」程度の盛り上がりで、今のTOKIOネタの鉄板っぷりとのギャップがハッキリと分かる。

 ザックリ検索だが、これがTogetterでは最古のTOKIOネタまとめの模様。2chSSの方は元々単発ノリが多かったこともあって、これ以前は随分と間隔が空く。少なくとも私が調べた範囲では2011年まで遡る必要が出てくる。また、基本的に「緩いバンドサークルのオッサン達の会話」ノリが支配的で、農業仕事の方も「俺達本業アイドルなんだぞ…」という自虐とセットで触れられる場合がほとんど。
 元々の目的であった「TOKIOネタのメインストリームはどの辺から入れ替わったのか?」という疑問にはほぼ解答が出たように思う。結論をまとめる。

1.2013年の年末から2014年の正月にかけて急速に変化した模様。
2.中でもDASH鎮守府が以降の流れを決定付ける役割を強く果たした。
3.2014年4月の鉄腕DASH本放送内でのラーメン企画と、それに端を発するTwitter大喜利により、完全に「TOKIO=超絶技能集団」が定番化。
4.同時に「どのレベルから作るの?」→「こんにちは〜」のフォーマットが鶏ネギ@tori_negi氏によって誕生。

思ったよりもハッキリとした変化や、初出が容易に見つかって少しビックリした。もう少し緩慢な流れだと思っていた。もちろん、TOKIOの農業キャラなどは長い時間をかけてゆっくりと世間に定着していったのであり、今回の流れは皆が楽しむネタとしての発展を追ったものである事には留意したい。特に2013年の年末辺りの経緯が気になる所で、鉄腕DASH本放送と何らか呼応していたのではないかと予測されるが、そちらは未調査。


折角なので、これ以前の2chTOKIOネタSSも時代遡る形で並べておく。

2011年8月
城島「長瀬、契約したら魔法使えるようになるで」

2011年2月
城島「ぐっさん、DASH村の端っこにジンオウガおる」

2011年1月
城島「長瀬、ユンゲラー交換しようや」

2010年8月
城島「CDに投票用紙入れるでー」

2010年5月
城島「太一、真実はいつもひとつやで」

2010年5月
城島「山口、デスノート拾ったでー」

2009年12月
城島「長瀬、うんたん言うてみ」
記憶だとこれが開祖。もうちょいちゃんと調べてみたら何か出てくるかも知れんが。


 個人的にはこの頃のSSの雰囲気が一番好きだったので、今の流れは若干寂しくもあるが、ネットのムーブメントの問題でなく、TOKIOら自身が「アイドル業は副業」みたいに振り切った姿勢で振る舞うようになったのが一番の理由のように思うので、今の流れも仕方無い話だな、と。今まどかネタのSSやると、TOKIO無双でキュゥべえ懲らしめる話になりそう。それはそれで読んでみたいな。

という訳で以上。